シリコーンオイルについて
シリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン)は、弊社シリコーンゴム製品から使用条件によっては滲み出すことのあるものです。
シリコーンオイルは、電子部品の封止に用いられるポッティング材に含まれる物であり、化学的に極めて不活性で、電子部品の金属やプラスチックを腐食することはありません。また、電気絶縁性にも優れ、周波数、温度による影響を受けません。
但し、表面張力が低く、物質表面での広がりが大きい為、液体の浸入による影響を受ける部分へのご使用にはご注意願います。
低分子シロキサンによる接点障害について
低分子シロキサンとは
シリコーンポリマーに含まれる環状ジメチルポリシロキサンのことで、一般的に3量体(D3)~10量体(D10)の環状体を言います。これは蒸気圧をもつ為、特定の条件下で電気接点障害を起こすことが知られています。
接点障害の条件
揮発した低分子シロキサンが接点表面に吸着した状態で接点の開閉を行うと、アークやジュール熱によって接点表面に SiO2 が生成し、これが絶縁皮膜となって接点障害にいたることがあります。
接点障害の条件は、ご使用される機器の容積や環境、開閉する接点のエネルギー及び、シリコーン製品中の低分子シロキサンの量によって、左右されます。
低分子シロキサン低減品
弊社では、低分子シロキサン低減品も用意いたしております。
光学部品、製品への応用について
シリコーン製ゴムパーツやゲルパーツからは、シリコーンオイルや低分子シロキサンが近傍の材料に表面張力や揮発で移行し、その表面にシリコーンの皮膜を形成することなどがあります。
光学部品、製品などへの影響が懸念される場合には、お客様の仕様によって事前にご確認ください。