ラバータイプ サーコンGHR

特長

  • サーコンGHRは、ガラスクロスにサーコンHRをコーティングした補強材入りシートタイプです。
  • 1.4W/m・Kの熱伝導性と優れた電気絶縁性を兼ね備えています。
  • 材質がシリコーンゴムのため長時間使用しても安定した特性を示します。
  • 難燃性はV-0のUL規格に適合しています。
  • サーコンGHRには片面粘着剤付きタイプがあります。

代表特性

測定項目 測定方法 15GHR 20GHR 30GHR
熱特性 熱伝導率 (W/m・K) 熱線法 1.4
物理特性 目視 ブラウン
厚さ (mm) - 0.15 0.2 0.3
硬さ IRHD 92 92 95
比重 JIS K 6220 2.4 2.4 2.4
引張り強さ (MPa) JIS K 6251 52.3 39.2 22.4
伸び (%) JIS K 6251 2以下 2以下 2以下
電気特性 体積抵抗率 (Ω・m) JIS K 6249 1x1013 1x1013 1x1013
絶縁破壊電圧 (kV(AC)) JIS K 6249 3 6 9
絶縁破壊電圧 (kV(AC))
(段階昇圧法・耐電圧)
JIS C2110-1 2 4 8
誘電率 JIS K 6911 50Hz 3.0 3.3 3.9
1kHz 3.0 3.3 3.9
1MHz 3.0 3.3 3.9
誘電正接 JIS K 6911 50Hz 0.015 0.009 0.006
1kHz 0.005 0.003 0.003
1MHz 0.003 0.004 0.004
難燃性 UL UL-94 V-0

熱抵抗特性

単位:℃・cm2/W

圧力 15GHR
(0.15mmT)
20GHR
(0.2mmT)
30GHR
(0.3mmT)
1.5MPa 1.31 1.78 2.81
2.5MPa 1.26 1.70 2.73
3.6MPa 1.15 1.63 2.65
測定方法詳細

ASTM D5470をベースとしたFUJIPOLYオリジナル熱抵抗測定方法
当社管理番号:FTM P-3070

測定方法

FUJIPOLYオリジナル測定方法FTM P-3070はASTM D5470の熱抵抗値と相関を得ております。熱電対を設置したアルミブロックで試料を挟み込み、所定のトルクでネジ止めし、ヒーターに定電力をかけ一定発熱をさせて、上下の熱電対の温度差から熱抵抗値を測定します。

測定原理

熱抵抗は、理論的に以下の式のように表わされます。

熱線法による熱伝導率測定方法 当社管理番号:FTM P-1620

測定方法

センサを予め熱伝導率がわかっている試料と熱伝導率を測定する試料とで熱線と熱電対とを挟み込み、
熱線に定電流を流し一定発熱させて熱線の温度上昇を熱電対で計測し、熱特性を解析します。

測定原理

熱伝導率は、理論的に以下の式のように表わされます。

測定機種

QTM-D3

演算器

PC9801BX2

プローブ

QTM-PD1

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製品番号構成

メリット

  • サーコンは、耐熱性や電気絶縁性といったシリコーンゴム特有の諸特性に優れた熱伝導性と難燃性をプラスした全く新しいタイプのシリコーンゴム製品です。主な用途は、トランジスタやICなどの半導体をはじめ各種のヒーター、温度センサなどの電子部品、電気絶縁、放熱・伝熱スペーサーとして使用されています。
  • サーコンラバータイプはシリコーンゴム特有の諸特性を活かして、様々な形状に成形加工が可能です。シート形状や任意形状に打ち抜いた製品はもちろん、押出成形を利用したチューブ形状、プレス成型でケース形状など、ご希望に沿った形に作り上げる事が可能です。またシート、テープ形状のみとなりますが、ガラスクロスで補強したタイプもラインナップしています。