ラバータイプ サーコン YR-d

特長

  • 3.4W/m・Kの熱伝導性と優れた電気絶縁性を兼ね備えています。
  • 材質がシリコーンゴムのため長時間使用しても安定した特性を示します。
  • 難燃性はV-0のUL規格に適合しています。
  • テープなど様々な用途に合わせた製品加工が可能です。

代表特性

測定項目 測定方法 20Y-d 30Y-d 45Y-d
熱特性 熱伝導率 (W/m・K) 熱線法 3.4
物理特性 目視 グレー
厚さ (mm) - 0.2 0.3 0.45
硬さ IRHD 70 76 74
比重 JIS K 6220 2.7 2.7 2.7
引張り強さ (MPa) JIS K 6251 2.4 2.4 2.4
伸び (%) JIS K 6251 73 76 75
電気特性 体積抵抗率 (Ω・m) JIS K 6249 3x1011 3x1011 1x1011
絶縁破壊電圧 (kV(AC)) JIS K 6249 6 11 13
絶縁破壊電圧 (kV(AC))
(段階昇圧法・耐電圧)
JIS C2110-1 6 9 11
誘電率 JIS K 6911 50Hz 11.8 11.8 11.8
1kHz 10.4 10.4 10.4
1MHz 9.2 9.2 9.2
誘電正接 JIS K 6911 50Hz 0.061 0.061 0.061
1kHz 0.047 0.047 0.047
1MHz 0.027 0.027 0.027
難燃性 UL UL-94 V-0

熱抵抗特性

単位:℃・cm2/W

圧力 20Y-d
(0.2mmT)
30Y-d
(0.3mmT)
45Y-d
(0.45mmT)
1.5MPa 1.00 1.44 1.70
2.5MPa 1.00 1.46 1.62
3.6MPa 0.94 1.38 1.56
測定方法詳細

ASTM D5470をベースとしたFUJIPOLYオリジナル熱抵抗測定方法
当社管理番号:FTM P-3070

測定方法

FUJIPOLYオリジナル測定方法FTM P-3070はASTM D5470の熱抵抗値と相関を得ております。熱電対を設置したアルミブロックで試料を挟み込み、所定のトルクでネジ止めし、ヒーターに定電力をかけ一定発熱をさせて、上下の熱電対の温度差から熱抵抗値を測定します。

測定原理

熱抵抗は、理論的に以下の式のように表わされます。

ホットディスク法による熱伝導率測定方法 (ISO22007-2準拠) 当社管理番号:FTM P-1612

測定方法

センサを2個の試料で挟み込み、センサに定電力をかけ、一定発熱させてセンサの温度上昇から熱特性を解析します。

測定原理

熱伝導率λとセンサ温度上昇ΔTは以下の理論式で表わされます。

測定機種

TPS-2500S

センサ

RTK(ポリイミド)

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製品番号構成

メリット

  • サーコンは、耐熱性や電気絶縁性といったシリコーンゴム特有の諸特性に優れた熱伝導性と難燃性をプラスした全く新しいタイプのシリコーンゴム製品です。主な用途は、トランジスタやICなどの半導体をはじめ各種のヒーター、温度センサなどの電子部品、電気絶縁、放熱・伝熱スペーサーとして使用されています。
  • サーコンラバータイプはシリコーンゴム特有の諸特性を活かして、様々な形状に成形加工が可能です。シート形状や任意形状に打ち抜いた製品はもちろん、押出成形を利用したチューブ形状、プレス成型でケース形状など、ご希望に沿った形に作り上げる事が可能です。またシート、テープ形状のみとなりますが、ガラスクロスで補強したタイプもラインナップしています。