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ゲルシートタイプ サーコン NR-c (ノンシリコーン)

特長

  • アクリル樹脂を使用した熱伝導性、難燃性、電気絶縁性を有する非シリコーンゲルシートです。
  • 表面が柔らかく粘着性があるため、発熱体とヒートシンク等の熱拡散・放熱体とのギャップを均一に埋めることが出来ます。
  • 凹凸面や曲面への密着追従性にも優れるため、信頼性の高い伝熱性能を発揮します。
  • シリコーンフリーのため、低分子シロキサンが発生しません。

代表特性

測定項目 測定方法 NR-c
熱特性 熱伝導率 (W/m・K) ホットディスク法 1.3
物理特性 目視 ライトグレー
厚さ (mm) - 0.5-3.0
硬さ Shore OO 53
ASKER C 27
比重 JIS K 6220 2.1
引張り強さ (MPa) JIS K 6251 0.2
伸び (%) JIS K 6251 150
電気特性 体積抵抗率 (Ω・m) JIS K 6249 1x1.09
絶縁破壊電圧 (kV(AC)) JIS K 6249 11
誘電率 JIS K 6911 50Hz 9.12
1kHz 8.55
1MHz 5.83
誘電正接 JIS K 6911 50Hz 0.152
1kHz 0.135
1MHz 0.034

熱抵抗特性

単位:℃・cm2/W

圧力 NR-c
(1.0mmT)
NR-c
(1.5mmT)
NR-c
(2.0mmT)
NR-c
(3.0mmT)
100kPa 6.6 9.0 11.3 16.2
300kPa 5.1 7.5 8.5 12.5
500kPa 4.0 6.6 7.0 10.2
測定方法詳細

TIMテスターによる熱抵抗測定方法(ASTM D5470準拠) 当社管理番号:FTM P-3050

測定方法

φ33mmの試料を冷却プレートとヒーターで挟み込み、所定の荷重をかけ、上下の温度差と通過する熱量から熱抵抗値を測定します。

測定原理

熱抵抗は、理論的に以下の式のように表わされます。

測定機種

TIM テスター 1300/1400

ホットディスク法による熱伝導率測定方法 (ISO22007-2準拠) 当社管理番号:FTM P-1612

測定方法

センサを2個の試料で挟み込み、センサに定電力をかけ、一定発熱させてセンサの温度上昇から熱特性を解析します。

測定原理

熱伝導率λとセンサ温度上昇ΔTは以下の理論式で表わされます。

測定機種

TPS-2500S

センサ

RTK(ポリイミド)

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製品構成

  • 00:プレーン(両面タック)

    汎用タイプ。

  • H:片面低タック

    片面のタックを低減させることで、台紙からの製品剥離時における作業性を改善。

  • T:プレーン+メッシュ補強

    ポリエステルメッシュ補強材を入れることで、加圧時や剥離時のストレスによる伸びを抑制することが可能。

  • HT:片面低タック+メッシュ補強

    ポリエステルメッシュ補強材と片面低タックを組合わせることで、取り扱いがさらに容易に。

製品番号構成

メリット

  • サーコンは、耐熱性や電気絶縁性といったシリコーンゴム特有の諸特性に優れた熱伝導性と難燃性をプラスした全く新しいタイプのシリコーンゴム製品です。主な用途は、トランジスタやICなどの半導体をはじめ各種のヒーター、温度センサなどの電子部品、電気絶縁、放熱・伝熱スペーサーとして使用されています。
  • サーコンゲルタイプは低硬度シリコーンゲルシートです。表面が柔らかく粘着性に富んでいるため、発熱体とヒートシンク等の熱拡散・放熱体との高い密着性を実現し、曲部でも高い放熱・効果を得ることができます。

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